【物語7】髪の毛に変化が!大量の抜け毛に、焦りと恐怖に怯える

薄毛物語

被害妄想がドンドン膨れ上がり、会社にいることが苦痛になってきた。

そんな時、Aさんの人事異動命令が出た。

【物語7】髪の毛に変化が!大量の抜け毛に、焦りと恐怖に怯える

Aさんの異動に安堵する

Aさんは、私のいる職場に来てまだ1年。

通常なら数年はいるはずなのだが、異例の人事異動となった。

 

噂では、Aさんは周囲や上司との間にトラブルが絶えないらしく、転々とたらい回しにされているという。

私がいる部内でも、たしかによく上司と衝突している現場はよく見かけた。

 

それが原因かどうかは不明だけど、3月いっぱいでここを立ち去り、遠く離れた支店へと異動を余儀なくされた。

 

 

私は内心、ホッとした。

 

あぁ、もうこれで、後ろ指をさされることはない。

 

 

 

 

程なくして、Aさんは私の目の前から消えて行った。

 

 

 

 

Aさんがいなくなってからというもの、平和な日々を取り戻した。

Aさんからもバカにされることはなく、怯える必要もない。

 

そしてあんなにつらい思いをしていた自分の薄毛のことも、少しずつ気にしなくなった。

もちろん完璧に気にしなくなったわけではないけど、過剰に気にすることがなくなったのだ。

 

 

でも心の奥では、どこか薄毛のことは気にかけている。

自分でもそれがわかっている。わかっていても、どうしようもない。

 

だから精一杯気にしないフリをしていた

 

気にしたら負けだ、と言わんばかりに、自分に嘘をついているかの如く、気にしないフリをして過ごしていた。

 

 

それからあっという間に歳月が過ぎた。

 

28歳、突然の髪の変化にゾッとする

気づけばもう私は28歳になっていた。

この会社で働いて8年目。後輩もできて、すっかり先輩社員になっていた。

 

28歳になっても私は相変わらずの薄毛であったが、昔のように悲観的になることはない。

仕事も順風満帆で、これといって困っていることはなかった。

 

何事もない平和な日々を過ごしていたが、徐々に魔の手が近づいていた。

 

 

 

 

当時の7月ごろの話だ。

7月になると日差しが強くなり、汗ばむ季節である。

 

汗を頭皮にかくと、少ない毛がペッタリと頭皮に張り付いてしまう。

髪を洗う時は、いつも以上にシャンプーをつけて洗っていた。

 

ところが、シャンプーをすすぐ時、大量に髪が抜けるのだ

 

少し頭を触っただけで、手に絡みつくたくさんの髪の毛。

 

(なにこれ・・)

 

驚いたものの、汗をかいたからたまたまかなと、気にしないようにしていた。

 

でもその後も、毎日シャンプーしては、大量に抜ける髪の毛。

シャンプーして、トリートメントをつけて洗い流したお風呂場の排水溝を見ると、見るに耐えないほどの髪の毛。

 

 

(なにこれ?なんなの?私の髪になにが起きたの?

こんなに髪が抜けるなんて、、え、これって相当やばいんじゃない?

ていうか本当にやばい、マズイよ。

 

だってこのままじゃ、髪の毛が全部抜けちゃう!!

 

そんなの嫌だ!髪の毛がなくなるなんて嫌だ!

やばい、やばいよ!どうしよう、どうしたらいいの!!

髪の毛がなくなるなんて、怖いよ、、)

 

 

髪の毛が抜けることに、焦りと危機感と恐怖の、負の感情が私の中を埋め尽くした。

 

本当に焦った。

本当にこのままじゃ危ないと思った。

そして抜け落ちた髪を見るのが、本当に怖かった。

 

一番怖かったのは、シャンプーしてトリートメントで洗い流すときに、手に絡みつく抜け毛の感触だ。

 

指の隙間に絡みつく、あのなんとも言えない髪の感覚。

力も入れずに、ただ触っただけで、簡単に髪が抜ける感触。

 

お風呂で髪を洗う度につらくなり、絶望的な気持ちになった。

 

そしてその度に思う。

 

なんで私だけこんな髪に生まれてきたの・・

 

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抜け毛を抑えたくて、無茶をする

絶望的な気持ちではあったが、それでもなんとかしようと考えた。

これ以上抜け毛が増えないよにと、必死に必死に考えた。

 

考えて考えて考えた末に、ふと「頭皮に汗をかくから、抜け毛が増えるんだ」と思いついた。

「髪の毛が濡れたままだと痛む」というのはよく聞くフレーズだ。

 

 

このフレーズをもとに、「汗で頭皮が濡れているから髪が痛む。ならば汗をかかないようにすればいいんじゃないか」と考えたのだ。

 

もちろんこの考えは間違いだ。

 

 

そりゃ過剰な汗は頭皮にも髪の毛にもよくないかもしれないが、汗が原因で大量に髪が抜けるなんてことはない。

 

でもこのときは本当に必死で、とにかく抜け毛を抑えよう、もうこれ以上抜けるのは嫌だ、なんとかしないと、なんとか、なんとか、、、と精神状態も少し異常だった。

 

 

 

そして出した答えが「水分を摂らないこと」だった。

水分を摂れば、その分汗をかく。

ならば水分を控えれば、汗はそんなにかかないんじゃないか、と思ったのだ。

 

 

今にして思えば、あまりにも危険な行為だ。

猛暑の中、水分を摂らずに生活すれば、熱中症になりかねない。

 

でもこの時の私は、これしか方法がないと思ったのだ。

 

 

 

それからというもの、極力水分を摂らない生活をしていた。

本当に喉が渇いた時だけ水分を摂って、それ以外はできるだけがまん。

 

すると、これは気のせいだとは思うが、抜け毛が減ったような気がした。

 

たぶん実際には抜け毛の数はそんなに変わってはいないだろうが、私自身がそう思いたかったのかもしれない。

 

気の持ちようとはよくいうが、私はそのまま水分を控える生活をしていた。

だが、そんな生活も長くは続かない。

 

 

 

 

8月が終わりに近づいたある日、私は会社で倒れた。

原因は、水分補給をしなかったための、軽い熱中症にかかったのだ。

 

すぐに医務室に運ばれ、その後、上司が病院へと連れて行ってくれたのだ。

 

そこでお医者さんから熱中症と診断され、数日間、仕事を休むことになった。

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